2008年05月03日
 ■  ここちよいサロン

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久々の休日。
神奈川近代文学館の「澁澤龍彦回顧展」をみました。
少し前に、この企画の監修者・高橋睦郎先生から
お電話で紹介頂いていましたので、勇んで伺いました。
今日は高橋先生の講演と澁澤夫人との対談がありました。

期待通りの興味深いお話でした。
要するに、澁澤邸には三島由紀夫のような文学者から、
土方巽、四谷シモンのような別ジャンルの芸術家まで、
あらゆる種類の魅力的な人々が集まっていたようです。
ものを喰い、酒を飲み、歌い、語り、、、、

高橋先生に言わせると、人が集まってくるところに
テーマも集まってくる、のだそうです。
なるほど。

そして、日本では
平安時代、一条天皇のサロン(紫式部や清少納言!)に始まり、
江戸時代では遊里が疑似宮廷となってその役割を負い、
近代は与謝野晶子、森鴎外、夏目漱石、正岡子規、
などがそうしたサロンを持っていた。

サロンが文化を生んでいるのです。

レベルは違うけれど、
コッケンも結構サロンでしたね。
講師も、OBも、保護者も、時には生徒も。
お酒は出せませんでしたが、結構いろんなものが出ました。
バカな話で結構盛り上がります。
それが、部活のの原動力でもありました。
そうして出来たチームが、
今回の演奏会も作っているのです。

そんな事を思わずにはいられませんでした。
サロンのある学校っていうのは悪くないですよね。
というか、会社だろうとなんだろうと、
自由に語り合える場面がないと、
人間同士の友情は作りにくいですね。

こっちにそうした感情があるのとないのでは、
生徒諸君もやる気に違いが出てくるんじゃないでしょうか?

なかなかいい展覧会です。(6/8まで)
写真は文学館前からベイブリッジを望む。

投稿者 iwata : 2008年05月03日 23:35

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