逗子在住の音楽家・中川良平氏は、
バスーン奏者として世界にその名を知られる存在です。
しかし同時に、管楽器のための編曲の分野でも才能を発揮し、
自身や友人のために数多くのすばらしい作品を書いています。
その中の一部は出版され、高い評価を受けています。
そうした氏の作品を、
逗子高校吹奏楽部のメンバーが、
昨年のアンサンブルコンテストで演奏しました。
2Cla, BCla, 2Sax, Trp, Euph, DBという珍しい組み合わせの八重奏。
実は、この時使用したアレンジは上記の編成のDB(DoubleBass)ではなく、
Tubaを使用した編曲でした。それを無理にDoubleBassでやろうとしたところ、
中川先生は、それなら書き直さなければ、
とおっしゃってわざわざパート譜を作って下さったのです。
このことがきっかけとなり、
氏はこの編成(DoubleBass使用)の八重奏の編曲作品を次々と生み出すことになりました。
昨日、逗子文化プラザNext Waveにおいて OBと現役混成の八重奏で5曲演奏しました。
・ G.F.HANDEL SonataⅩⅤ(for violin & continuo)
・ L.v.BEETHOVEN Minuet op167&Menuetto op20
・ J.S.BACH 2 Chorales , Cantata #140
・ J.S.BACH Tempo di Bouree & Double BWV.1002 Ⅳ
・ L.ANDERSON Trumpeters Lullaby
スケジュール調整の難しさ、それに腸炎の流行に苛まれ、
練習不足が案じられましたが、演奏は 予想以上に好評を頂けたようでした。
何より、
中川先生のアレンジの魅力に追うところが大きいのですが、
私としては、
OBと高校生のセッションが火花を散らす演奏が 魅力的でした。
卒業後も音楽を続けているOB諸兄諸姉の音が 高校生をリードし、
高校生も負け時と一生懸命に食らいつく、と言った風情が
なかなか。
お客様が少なかったのがとても残念でしたが、Next Waveの名にふさわしく、
今後が楽しみです。
中川先生の織りなす音楽も、そして、
グループとしても魅力的に育っていく可能性を感じ、
とても嬉しいイベントでした。
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