2007年03月15日
 ■  文部大臣表彰

文部科学省の伊吹文明さんから、表彰状をいただきました。
間違いなく逗子高の部活の取り組みが評価されたので、
お断りするのも、不遜と感じ、お受けしました。
逆に、学校や部活の宣伝になるなら、もっと宣伝して欲しいのですが、
余り取りざたされません。
しかし、
どうも、自分が「優秀教員」などと言われると、
ひどい違和感を感じます。
どちらかといえば不良教員ですし、そう言われたい位の気持です。

いまの部活の力は、支えてくださる多くのすぐれた指導者や
協力者のみなさんの賜物です。
その皆さんをお招きしたのは私です。
しかし、それは私が優秀だから出来たのではありません。
あえて言えば、不良だから、不良だったからこそ、なのです。

例えば、教員になってから、桐朋学園の研究生として、
週に何度も音大での活動をしたり、
職場でも、授業が終われば、自分の練習をしたりしていました。
一番ひどかったのは、担当していた合唱コンを途中から休んで、
桐朋のオケの演奏旅行に参加したりしました。
それは小澤征爾氏の指揮するオケで、
ソリストも世界の一流(ob宮本文昭、clC.ライスター、hr千葉馨、bn中川良平、vc山崎伸子)。
私の周りで吹いていた学生達は
現在日本の第一線のソリストorオケ奏者になっています。
なかなか出来ない経験をさせてもらいました。
当時の生徒には本当に申し訳なかったのですが、
そんな経験の数々のお陰で、今、第一線の音楽家の方とも
「話が出来る」ようになったのだと感じています。
しかし、そういう事は、
いまの学校の雰囲気では考えられません。不可能です。

今のように、教員を縛り上げて、
その中で育った若い教員はどうなるのでしょう。
まじめなだけの教員しかいなくしてしまって、
一方では外部の力を導入、なんて考えているようですが、
ちょっと、首をかしげたくなります。

それともう一人、今日ご一緒になったある先生について。
ある有名な部活の顧問です。
10年(?)かけて作り上げた部活動ですが、
来年度、転勤させられることになったとのこと。
「こんなの(表彰状)いらないんだけど」とおっしゃって、
肩を落とされていました。
次の学校はの部員のほとんどいない学校だそうです。

今日も引地・教育長は祝辞で「3つのC」の話をされました。
creative (創造)
challenge (挑戦)
continue (継続)
だそうで、「特にむつかしいのはcontinueです」
とかおっしゃっていたのです。
何というむごいお話でしょう。

投稿者 iwata : 2007年03月15日 23:35

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