2008年09月23日
 ■  オルガン交響曲

サン・サーンスが作曲したこの曲は
昔から大好きな曲のひとつです。
ただ、その名のとおり、オルガンを使う曲なので、
私の若い頃はアマチュアのオケなどでは、
というか、日本のオケではあまり取り上げられなかった
という気がします。
電気オルガンでの上演を聴いたことがあるようにも思いますが、
やはり、ホールにオルガンが設置してあるところが
少なかったからでしょう。

横浜楽友協会(吹奏楽団)が30回の記念公演として、
みなとみらいホールをとって、この曲を演奏しました。
この楽団は私が、高校時代の仲間と
立ちあげにかかわったバンドです。
もともと、チャイコフスキーの交響曲を吹奏楽でやりたい、
というのが出発点だったので、
いまでも、交響曲の全曲演奏を活動の目玉にしています。

私がかかわらなくなってからすでに10年ほどになりますが、
変わらぬ理想を持ち続けて今回もすばらしい演奏を
聞かせてくれました。
連れて行った高校生もオルガンの響きとマッチした
迫力あるサウンドに圧倒されていました。

昔一緒に演奏したメンバーで、変わらずに中核にある方も多く、
音楽のことしか考えていなかった自分の青春時代を
いやおうなく思い出しました。

一方では、私の教え子といって差し支えない若いメンバーも
多数混じってくれていて、これはまた、
大変うれしいことでした。
それも、逗葉高校でのお付き合いの方から、
つい先年高校卒業の方まで。

そして、指揮は中学同期の畏友・小田野宏之!
逗子高にも何度も来ていただいて、
私の拙い指揮を指導していただきました。
「先生」のお手本として、その指揮ぶりに
ついつい見とれてしまいます。

折角の名曲の名演奏も、
ここまで地縁血縁で固めた感じになると
無心に聴くというわけに行かなくなります。
休憩時間には、これも涙が出そうに懐かしい面々。
亡き師・池松和彦先生のことも思わずにはいられません。

音楽のありがたさ。

ここまで続けてくださった楽友協会の皆さんに
心から感謝します。